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RECENTLY NEWS -近況情報-
2025年1月
1月中旬現在、谷川牧場第二分場で午前10~11時から放牧し、翌朝5時に収牧する昼夜放牧が行われている。スタッフは「放牧地にもっと雪が積もってほしいところですが、馬自身は時々小さな傷をつくってくることはあるものの中間も夜間放牧を順調に続けていて、食欲が落ちたり、疲れを見せるようなこともなく、馬体のコンディションも良好です。ぱっと見、馬体はそこまでガッシリした感じには見えませんが、1歳1月期で体重は既に380キロあります。幅がしっかりとあって筋肉量も増え、着々と成長の素地が整ってきているなと頼もしく毎日見ています」とのことだ。1月上旬の馬体重は380キロ。
2024年12月
12月中旬現在、谷川牧場第二分場で午前10~11時から放牧して、翌朝5時に収牧する昼夜放牧が行われている。牧場スタッフは「12月に入った辺りから一気に気温が下がり、まだ根雪にはなっていないものの雪が何度か降って積もるようになりましたが、寒さが厳しくなる中、順調に成長して、身体もひと回り大きくなりました。このひと月で言えば、特にヨロの張りが逞しくなったように思います。放牧地では相撲を取ったり、元気いっぱいに過ごしていますが、性格は穏やかで、手入れの際は、とても大人しいですし、顔を拭く時も目の周りも嫌がらず、素直に触らせてくれますよ」とのことだ。12月上旬の馬体重は364キロ。
2024年11月
谷川牧場で放牧中。10月20日のクラブ秋ツアーの展示後、そのまま離乳した。26日には谷川牧場第二分場へ移動し、11月中旬現在、午前11時から放牧して、翌朝5時に収牧する昼夜放牧が行われている。スタッフは「第二分場で放牧するようになって3週間程ですが、放牧地で元気いっぱいに過ごしています。特に、朝方は冷え込みが少しずつ強くなってきましたが、日が出ている時間帯はポカポカ陽気で、馬達も放牧地で青草を食みながら気持ち良さそうに過ごしています。ヒーロー2(母ルガーサント)とは対照的に、如何にも海外血統という感じの骨太でガッシリした身体つきです」とのことだ。11月上旬の馬体重は341キロ。
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谷川牧場代表の谷川貴英さんは、イーストスタッドの代表も務めており、種牡馬の動向に関して世界中にアンテナを張り巡らせる立場にあるが、そのアンテナがキャッチしたのが募集本馬の父シャーラタンである。
シャーラタンは2020年のアーカンソーダービー優勝馬。新型コロナウィルスが引き起こしたパンデミックによりケンタッキーダービーが秋に順延される中、本来ケンタッキーダービーが行われる予定だった日に2レースに分割されて施行されたアーカンソーダービーのDiv1を、前年のホープフルSを楽勝したベイスン以下に6馬身差をつけて圧勝した。ちなみに、分割されたもう一方のDiv2を勝ったのが、種牡馬として好スタートを切ったナダルである。シャーラタンは、その後、年末の短距離GIのマリブSも楽勝し、翌年のサウジカップでは名馬ミシュリフとマッチレースを繰り広げて2着。このレースでは、この年エクリプス賞年度代表馬に選出されることになるニックスゴーらを大きく突き放している。
そんな父について「会員さんには馴染みの薄い種牡馬かな」と、谷川さんが表情を少し曇らせるが、高松宮記念馬モズスーパーフレア、日本レコードを2度樹立したマテラスカイ、そしてサンバサウジダービーカップで前出のミシュリフを完封したフルフラット等を送り出すスパイツタウンの直仔だけに日本の馬場適性の高さは期待していいだろう。
母ギャンブルルールはアルゼンチン競馬の開幕を告げる芝2200mのGIIアペルトゥラ賞の勝馬。その母ガムサフィナはアルゼンチンのジュヴェナイルフィリーズに勝ち、アルゼンチン1000ギニーでも3着。母の父イコールストライプもアルゼンチンのジュヴェナイル2着馬と仕上がりの早い血統だ。
「初仔らしからぬ馬格と骨量に恵まれた馬。気性も強く、これからの成長は楽しみしかない」と声を弾ませる谷川さんの言葉もまた力強さに満ちていた。