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「クラブの募集ラインナップに牡馬をもっと増やしてほしいという皆さんからの声が毎年あるというのを聞いていましたので、本馬は手頃な価格で楽しめる牡馬をということで提供させてもらいました」そう言いながら谷川牧場代表の谷川貴英さんが指差した先から、募集本馬ジール3が姿を現した。
父のトゥザグローリーは2015年から浦河町のイーストスタッドでスタッドイン。重賞5勝を挙げたもののGⅠタイトルを獲ることは叶わなかったが、500キロを優に超す雄大な馬格と、良血中の良血と呼ぶに相応しいその優秀な血統背景を買われて種牡馬入りすると、初年度から100頭近い配合相手を集め、そして誕生した初年度産駒の出来の良さが評判を呼び、2年目は昨年以上の花嫁を集めてみせた。ところで、キングカメハメハ後継の種牡馬と言えば、今夏産駒がデビューしたルーラーシップの好調さが記憶に新しいところ。産駒デビュー後は各地のセリで取引価格が一気に高騰した。青田買いをするという意味で、トゥザグローリー産駒に一票を投じる手は『あり』だろう。
胴伸びがあって、やや丸みを帯びた身体つきのジール3。大きな腹袋は内臓面の強さを窺わせ、腰にも肉がのって十分な幅を持ち、トモも大きく、後肢の踏み込みは力強い。今後の夜間放牧を経て、さらにボリュームを増して将来的には筋肉質な特徴が前面に出た身体つきへと成長するに違いない。
「早生まれということはあると思いますが、初仔であることを感じさせない馬体です。GⅠ未勝利の父ですが、キングカメハメハの直仔で、母系も極めて優秀ですからね。種馬としての可能性を秘めているのかもしれませんね」と谷川さん。その口調に込められた期待の程が伝わってきた。