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昨年秋の当歳募集から一冬を越して、すっかり逞しくなった本馬がいた。「今年の冬は雪が多かったけど、冬場の成長という意味では一番かもしれない」と中島牧場代表の中島雅春さんが嬉しい誤算に表情を崩している。深く積もった雪を蹴散らすように歩いたために骨と関節が丈夫になり、ひと回りパワーアップしているという。「それと、年が明けてから背中から尻にかけてのラインが父親そっくりになってきたね。楽しみだよ」と胸を張る。ホワイトマズルは受胎率が低く、産駒数が少ないためにランキング上位には顔を出せないでいるが、生まれた産駒は良く走る。中央、地方合わせて13年連続重賞勝ち。天皇賞馬イングランディーレや菊花賞馬アサクサキングス。2011年はシルポートが快速を飛ばしてマイル戦線で活躍している。
「去年の世代よりも半月ほど早く夜間放牧を始めました。この馬は飼い食いも落ちないし、脚元に疲れもこない。芯から丈夫なんでしょうね」と心強そうだ。中島さんが「雰囲気がそっくり」と話す半姉のエリモハルカは2歳6月にデビューして6歳1月までタフに活躍した。半兄のクラウンフィデリオもトレーニングセールで取引された後に2歳7月に新馬勝ち。秋の福島2歳Sでは先行馬総崩れの中で3着に粘りこんだ。仕上がりが早く、そして使い減りしないのは姉兄に共通したもの。「この馬もそんなタイプに育って欲しいね」と世話する手を緩めることなく思いを馳せた。