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RECENTLY NEWS -近況情報-
2024年4月
4月中旬現在、谷川牧場第二分場で、引き続き朝10時頃から放牧して翌朝5時頃に収牧する昼夜放牧が行われている。スタッフは「最近はすっかり気温が上がってきて暖かくなりました。春になって暖かくなると全体的に牡馬は元気になってきますが、先月辺りはどちらかと言うと落ち着いているタイプと思えた本馬もかなり元気で、放牧地では走ったり、よく相撲を取ったりしています。他の放牧仲間の背丈が伸びてきて上背は追いつかれてきましたが、相変わらず馬体はボリューム感満点です。節々が太くて骨量がありますし、丈夫そうなのが何よりだと思います」とのことだ。4月6日時点の馬体重は398キロ。
2024年3月
3月中旬現在、谷川牧場第二分場で、朝10時頃から放牧して翌朝5時頃に収牧する昼夜放牧が行われている。スタッフは「2月下旬に牡牝でグループ分けをしました。本馬については放牧地は変わりませんが、他の放牧地から来た新顔が加わり、新たに牡馬12頭で昼夜放牧をしています。精神的にも落ち着いた性格で、今の時点でも首さしから肩にかけての逞しさは非凡で、前胸の筋肉もよく発達して、やはりパワータイプの身体つきですね。そしてこの間は脚が伸びて、背が高くなりました。新たにパンフレット用の写真を撮影する5月頃には、さらにいい馬体になっていそうです」とのことだ。3月5日の馬体重は389キロ。
2024年2月
2月中旬現在、谷川牧場第二分場で、朝11時頃から放牧して翌朝5~6時頃に収牧する昼夜放牧が行われている。スタッフは「前月は、馬体はそれほど変わった感じはしなかったですが、このひと月では、馬体は横にも上にも大きくなり、体重も30キロ以上増えました。暖冬で、雪も近頃記憶にない位少ないですが、それでも“北海道の冬”ですから、日が沈むと気温がグッと下がりますし、日中も日が陰ると風は冷たく、昼夜放牧をしてるので、冬毛は結構伸びています。それでも馬は健康そのもので、普段も手が掛かりませんし、心身共に順調に成長していると思います」とのことだ。2月上旬の馬体重は375キロ。
2024年1月
1月中旬現在、谷川牧場第二分場で、朝11時頃から放牧して翌朝5~6時頃に収牧する昼夜放牧が行われている。牧場スタッフは「時々、小さな傷を作って帰ってくることはありますが、この中間も馬は元気いっぱいです。このひと月の間で言えば、馬体はそれほど変わった感じはしなかったように、少し成長が落ちついたようで、その分、他の馬が追い付いて、1月の体重で言えば、グラッド3やグラッド4の方があります。とは言え、馬体のコンディション的には何ら気になるところはなく、相変わらず骨太で厚みがあり、放牧地の中でも、馬体の逞しさは1番だと思います」とのことだ。1月上旬時点の馬体重は340キロ。
2023年12月
引き続き谷川牧場本場で昼夜放牧が行われ、11月下旬に第二分場へ移動した。12月中旬現在、クラブ当歳募集馬の他の2頭を含む当歳馬13頭で、朝11時頃から放牧して翌朝5~6時頃に収牧する昼夜放牧が行われている。馬体は、胸前とトモの肉付きがさらに良くなり、一層身体がどっしりと力強くなってきた。スタッフは「馬体は幅も伸びもありますし、骨が太く、四肢もガッシリしています。いかにも丈夫そうですね。同じ第一分場にいる当歳馬の中ではやはり一番の馬格で、性格も度胸があって落ち着いているし、人の手を煩わせるようなことはしません。放牧地を優々と歩く姿は存在感たっぷりです」とのことだ。
2023年11月
谷川牧場本場で11月5日に離乳し、11月中旬現在、夜間放牧が行われている。スタッフは「本馬は産まれて以降ずっと本場で放牧しており、11月5日に母だけ別の分場に移して離乳しました。現在は午後2時から放牧して翌朝5~6時に収牧する流れで管理しています。ご覧の通りの馬体ですから力は強く、同世代の馬とはパワーが違います。そして牡牝の違いもありますが、姉ラフォンテーヌの当歳時とも、現1歳馬のアジアE産駒の兄とも体つきが違います。完全に父の影響が強く出ました。この馬体ですし、ことダートに限れば、最近のシニスターミニスターほど頼もしい種馬はいませんからね。将来楽しみですよ」とのことだ。
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CATALOG TEXT
ダート三冠路線創設という追い風を受けて、今、最も手に入り難いシニスターミニスター産駒。先日行われたセレクションセールでは、税込みで1億円を超える同セール歴代2位の高値で産駒が取引された。今や垂涎の的となった、そんなシニスターミニスター産駒の牡馬が、この度、谷川牧場からクラブ当歳馬募集に送り込まれてきた。
その産駒の特徴をひと言で表すとしたら「加速力」と「粘り」、そして「闘争心」。ボールドルーラーからシアトルスルー、エーピーインディという米国至宝のサイアーラインの特徴を色濃く受け継ぎ、ゆっくりと加速しながら先行して最後まで頑張り抜く。それゆえ瞬発力が要求される芝コースよりもダートコースに向く。思い出して欲しい。南関東不敗の三冠馬ミックファイアや最優秀ダート馬テーオーケインズ、そして我らがインカンテーションのレース振りにはその特徴が詰め込まれている。そんなシニスターミニスターも年が明ければ21歳。近年は体調を見ながら種付数を制限しているという事情もあり、産駒の争奪戦は激しさをさらに増すはずだ。
母ヴァローアは米チャンピオンサイアー・エンパイアメーカー直仔のJRA4勝馬。途中、1年以上の休養を挟んだが、長く7歳まで現役生活を続けて、ラストランとなった7歳1月の白嶺Sを制してOP入りを決めて繁殖入りしたダートの活躍馬だ。
募集本馬グラッド1は、骨量と筋肉量に恵まれた出色の出来ばえであり、ダートに特化した血統のイメージ通り、パワフルでズバ抜けた存在感を放つ。そして何より、トモの大きさが圧倒的だ。「母の足りないところを補うための配合。思い通りの体型に生まれてくれた」と谷川牧場代表の谷川貴英さんも満面の笑みだ。「シニスターミニスターの代表産駒に育って欲しい」と谷川さん。偉大な先輩を超えて、さらなる高みへ。それは決して夢物語ではないはずだと、当歳馬離れした本馬を目に前にして、その思いが強くなった。