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RECENTLY NEWS -近況情報-
2023年1月
1月中旬現在、谷川牧場第二分場で夜間放牧が行われている。スタッフは「今年は雪が降ってもすぐに融けてしまって積雪が本当に少なく、年明け以降も1月2週目まで放牧地に雪がない状態でしたが、1月15~16日の2日間でドカッと降って積もったので、放牧地はクッションの利いた状態で、馬の蹄にとっても、いいコンディションです。放牧中はフェイマス1と一緒にいることが多いですが、結構ヤンチャな性格のフェイマス1と比べると、周りをよく見ている感じがします。このひと月でも10キロ以上身体が増え、クビから肩にかけて、さらに厚みが出てガシッとしてきました」とのことだ。1月18日現在の馬体重は407キロ。
2022年12月
12月中旬現在、谷川牧場第二分場で夜間放牧が行われている。スタッフは「母の仔は、これまでの兄姉達もそうでしたが、どの仔もしっかり身体が出来てきます。本馬も成長振りは言う事なしで、無口も当歳馬用はもうキツくて、1歳馬用の無口を使っています。当場の当歳馬の中でも一番の身体の大きさですよ。ここまでのところ、怪我や風邪を引いたりすることもなく、まさに健康優良児といったところで、馬体も張りがあって体調の良さが伝わってきます。中間には清水調教師が来場されて、成長振りを確認していただきました。とても満足されていたご様子でしたよ」とのことだ。12月12日時点の馬体重は393キロ。
2022年11月
谷川牧場大野分場で放牧され、離乳後、10月13日に谷川牧場第二分場へ移動した。11月中旬現在、夜間放牧で管理されており、勾配のある広い放牧地を元気に走り回っている。スタッフは「離乳してすぐは、普通飼葉食いが悪くなりますが、この馬はすぐに食べてくれたので、精神的に強いところがあると思います。身体は幅があって骨量にも恵まれ、胴伸びもあるので、血統背景も併せて考えると、やはりダートの中距離くらいが向いていると思います。同期の中でも馬っぷりが目立ちますし、11月7日に来場された清水久詞調教師も、本馬の成長振りを直接確認して、大変満足されていたご様子でした」とのことだ。
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新馬戦を逃げ切ったファンジオ。そして今夏のJRA北海道シリーズでも道営所属の2歳馬がクローバー賞とすずらん賞を優勝するなど、レベルの高さで知られるホッカイドウ競馬でJRA認定アタックチャレンジ競走を勝ったパレルモの異父弟が登場だ。
募集本馬フェイマス2の母マンテラライは南米アルゼンチンでGI入着4回の活躍馬で、ダート2000mで行われたアルゼンチンオークスで3着したようにダート適性の高さを示す。そのマンテラライの配合相手に「満を持して」(谷川貴英代表)選んだのが、インカンテーションや昨年のJRA賞最優秀ダート馬テーオーケインズを送り出すシニスターミニスターだ。
同馬の現3歳世代牡馬産駒はJRAで36頭がデビューし、6頭の新馬勝ちを含め22頭が勝ち上がり、勝馬率は61.1%にもなる。同世代の牡馬全体の勝馬率は約35%であり、突出した数字と言っていいだろう。種牡馬としてベテランの域に入ってなお凄みを増すシニスターミニスター。勿論、目の肥えた関係者がそれを見逃す筈はなく、今年のセレクトセールで産駒は7000万円を超える評価を受け、北海道市場でも6820万円で取引されたのを筆頭に上場全馬が売却されており、今年のサマーセール終了時点でも、1歳市場で27頭連続売却中の大人気ぶりだ。
「マンテラライには、一度シニスターを配合して、思う存分にダートに振った仔をと思っていました。シニスターもだいぶ高齢になってきているので、チャンスはそれほど多くないと思い、昨春に種付けをして、そしてイメージしていた通りの素晴らしい出来の牡馬が、生まれました。筋肉の質など父の特徴を良く受け継いでいる上に、性格も競走馬向きです」と谷川さん。谷川牧場生産のシニスターミニスター産駒と言えば、やはりインカンテーションの名が浮かぶ。その先輩の背中を追いかけて、追い越すような活躍。期待されるハードルは高いが、“やってくれそうな”予感がヒシヒシとする砂のスター候補生だ。