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RECENTLY NEWS -近況情報-
2022年6月
6月中旬現在、ナカノファーム本場で夜間放牧中。中野代表は「本場の広い放牧地に3頭で放し、元気いっぱいです。この間も青草をしっかり摂って運動量も増えているので、身体が上にも横にも伸びました。最近は飼葉食いが、かなり良くて、例えば集牧の時も、ずっと青草を食べて帰ってこず、人間が掴まえに行かないといけません(苦笑)」とのこと。なお、この中間もオルフェーヴル産駒のスプローションが3勝クラスを勝ってOP入りを決めた他、ディアマンミノルが目黒記念で0.1秒差の4着に入るなど活躍が目立つ。本馬についても楽しみが膨らむところだ。6月7日時点の体高155cm、胸囲166cm、管囲19.8cm。
2022年5月
中間、ナカノF分場から本場へ移動しており、5月中旬現在、夜間放牧が行われている。中野代表は「先月末で体高153cmと、このひと月で、また上に伸びてきました。加えて、中間は胴伸びが加わり、そして、本場の広い放牧地に3頭で放している分、運動量が増えています。その分、身体をスッキリと見せていて、もう少し肉付きが欲しい気がしますが、この後は新鮮な青草を好きなだけ摂るようになるので、幅は自然と増えてくるでしょう。まだ冬毛が少し残ってますが、ひと月もしないうちに本来の見栄えする身体をご覧いただけるようになると思います」とのことだ。4月28日時点の体高153cm、胸囲163cm、管囲19.8cm。
2022年4月
4月中旬現在、ナカノF分場で夜間放牧中。このひと月では肉付きが良くなり、特に肩先や腹周りなどがフックラ見せるようになってきた。シルエットも徐々に幼さが抜け始め、全体にしっかりしてきた印象だ。中野代表は「この先、暖かくなって青草を摂るようになれば身体がさらに出来てくるでしょうし、冬毛も抜けて見映えのする馬体になりそうです。勢司調教師も牧場によく足を運んでいただいています。この春は、ドバイSC3着のオーソリティや中山牝馬S勝ちのクリノプレミアム、交流重賞のマリーンC圧勝のショウナンナデシコなどオルフェーヴル産駒の活躍が目立っているので楽しみです」とのことだ。
2022年3月
3月中旬現在、ナカノファーム分場で夜間放牧が行われている。中野代表は「脚長の体型になって来て、上背もあるので、一見するとちょっと重たそうに見えるかもしれませんが、放牧地の動きは凄く素軽いですし、柔らかそうなバネの利いた走りをしています。兄はダートで活躍していますが、恐らく父方のステイゴールドの血が出ているんだと思います。本馬はサンデーサイレンスの3×3のクロス持ちで、瞬発力のある産駒が期待できると思っていたので、放牧地の様子を頼もしい気持ちで見ていますよ。これから暖かくなれば運動量も増えて馬が変わって来る時期になるので、春以降の成長がとても楽しみです」とのことだ。
2022年2月
2月中旬現在、ナカノファーム分場で夜間放牧されている。中間も病気や怪我などもなく順調そのもので、上背が伸びてきた。雪の上では多少なりとも馬が下を気にするので、本来の歩きよりも注意深く歩いているが、それでも歩かせるとスナップの効いた歩様でバネを感じさせる。中野代表は「1月末には勢司調教師が来場されて、成長振りを確認していただきました。この間も変わらず夜間放牧を続けて特に気になることはありません。馬の形を見ても、やはり芝向きの体型だなと感じますね。手先も軽く、芝向きという評価は変わりありません」とのことだ。1月29日時点の体高148cm、胸囲156cm、管囲18.4cm。
2022年1月
ナカノファーム分場で、1月中旬現在も夜間放牧が行われている。中野代表は「胸前や肩周りなどを中心に前躯が逞しくなってきましたね。骨格がしっかりしていて線の細さは感じず、丈夫な馬になってくれそうです。立ち写真撮影で姿勢を取らせて我慢させている時に、少し離れたところで工事をしている重機が動き出すと音が気になってスイッチが入り、気合が入るようなところはありますが、普段の扱いで手を焼くようなことはありません」とのこと。なお、半兄タイセイスラッガーが、骨折休養明け3戦目のヤングJSファイナルラウンド中山2戦(12月28日/2勝クラス)で、タイム差なしの3着と復調を強く印象付けている。
2021年12月
ナカノファーム本場で放牧され、11月下旬からは分場へ移動した。12月中旬現在、夜間放牧中。中野将大代表は「1番仲の良い馬を分場に放していたので、2頭一緒の方が良いと考えて移動させました。この間、飼葉も良く食べてくれて、順調に大きくなっていますし、身体がしっかりとしてきました。脚長の体型の分もありますが、当歳12月期としては、いいサイズです。オルフェ―ヴル産駒ですが馬格の面の不安は全くなく、気性も変に煩いところはありません。この11月でもJC2着のオーソリティ、そしてBCディスタフ優勝のマルシュロレーヌと、オルフェ―ヴル産駒の活躍が目立ちます。期待しています」とのことだ。
2021年11月
ナカノファーム本場で放牧されて、10月4日に離乳して分場へ移動したのち、10月12日以降は、再び本場で夜間放牧されている。中野将大代表は「離乳をして一旦は身体が減りましたが、すっかり戻ってきて、馬もすっかり落ち着き飼葉もしっかり食べています。今は本場の放牧地で夜間放牧をしていますが、この間、上にも横にも大きくなって、順調に成長しています。放牧地で動きを見ていると手先が軽く動きがキビキビしていて、やはり芝っぽいかなと感じています。10月に来場された勢司調教師にも『顔がオルフェーヴルそっくりだし、身体を見てもお父さんが強く出ていますね』と褒めていただきました」とのことだ。
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「(半兄のタイセイスラッガーが出走予定だった)レパードステークスは楽しみにしていたのですがね」とナカノファーム代表の中野将大さんの顔に落胆の表情を浮かぶ。2歳11月のデビュー戦から2着惜敗を2度続け、3戦目で初勝利。続く1勝クラスを好タイムで逃げ切ったタイセイスラッガーは世代ダート王も狙える1頭だったが、残念ながら骨折のために休養に入ってしまった。しかしその素質を高く評価する声は多い。本馬は、その半妹。タイセイレジェンドからオルフェーヴルに父が替わり期待の高さが窺える。
「(母ベネフィットは)大物を出せる繁殖牝馬だと思っています」と中野さん。その競走生活はデビューが遅れて僅か2戦のみだったが、経験馬相手のデビュー戦で、勝馬に次ぐ上がりタイムを記録して4着と素質の高さを垣間見せた。曾祖母バンカーズレイディは米国で3つのGI競走含む重賞5勝の活躍馬であると同時に、日本の三冠牝馬デアリングタクトの曾祖母デアリングダンジグの半姉でもある。縁あってナカノファームの門を叩き、初仔となるブルベアノットは阪神競馬場ダート1200㍍の新馬戦を優勝。2番仔が前出のタイセイスラッガーで、3番仔タイセイフェイバーは2歳7月の新馬戦で3番人気に支持された素質馬だ。共通するのはどの馬も500㌔前後の大型馬であるということと、逃げ、先行力を持っていること。いずれも現代競馬では大きな武器となるものだ。サトノクラウン産駒の半兄はセレクトセールで売却されたが、本馬はこうしてターファイトクラブへ提供される運びとなった。
「写真などでもご確認いただけるように、ラインのきれいな馬です。オルフェーヴルはダートの短いところから芝の長距離まで、色々なタイプの産駒を高いレベルで送り出してくれますが、この馬はどちらかと言えば脚長タイプで、芝の中距離向きだと思っています」と期待に胸を膨らませている。