初年度産駒の活躍に続き2世代目も好調なシルバーステート産駒の牡馬が今春のクラブ2歳馬募集に登場だ。
父のシルバーステートは、新馬戦を着差なしの2着とした後、無傷の4連勝でOPへ駆け上がるも、故障のため5戦でキャリアを終えた未完の大器。潜在能力の高さを見込まれて種牡馬入りすると、初年度から、桜花賞2着馬のウォーターナビレラとプリンシパルS優勝のセイウンハーデスがクラシックを賑わせた他、父同様一気の4連勝でOP入りを決めたバトルボーンらが登場。2年目産駒も、白梅賞圧勝のカルロヴェローチェをはじめ多士済々の様相だ。昨春には種付け料が600万へ大幅に引き上げられたが、それでも国内最多の200頭の繁殖牝馬を集めた今や押しも押されぬA級種牡馬だ。
エボルブ24は、1歳秋以降、北海道で育成されて、年が明けて2月11日に美浦近郊のスピリットFへ移動した。3月上旬現在、ダートトラックと坂路で育成を進め、坂路では18-18を消化。サクラバクシンオー産駒の母は悍性のキツい面があったが、本馬は程よい気合乗りで、しっかり乗り手とのコンタクトが取れた状態で調教も進んでいる。体力面を含めて順調に強化されており、スムーズなら早期の入厩が視野に入ってくるだろう。馬体重440キロと牡馬としてはやや小柄だが、父の産駒らしい小気味よいキレのある動きが目立つ。
兄姉に韋駄天Sを勝ったフレイムヘイローやクイーンC2着のクリスタルヴィオレがいる母チェリーシェルは元クラブ所属馬で、本馬はその第5仔。母の仔は、3番仔(父ヘニーヒューズ)が残念ながら入厩翌日のアクシデントでデビューが叶わなかったが、エンパイアシュアーとダイチヴィヴァン(現役)は共にJRAで2勝を挙げ、もう1頭のレディライクも中央で4度掲示板を確保して能力の一端を示した。安定した繁殖成績を残す母にシルバーステートを配して一段上のステージを意識するところ。ご期待いただきたい。
2歳3月時点測尺
体高 155cm / 胸囲 173cm / 管囲 19.5cm