JBCレディスクラシック2連覇など輝かしい成績を残した最強ダート女王の系譜に連なる1頭のホワイトフーガ、そしてトレセン入厩直後、環境の変化に戸惑いながらも父譲りのスピードを武器に初勝利が目前に迫ったラッキーガブリエルの半妹がTFC1歳馬募集に登場だ。
今回、母マリーンウィナーの配合相手として迎え入れられたのは、サンダースノー。仏2歳チャンピオン決定戦クリテリウム・アンテルナシオナルの優勝馬にして、史上初めてドバイワールドカップ2連覇という偉業を達成した超A級馬であり、4年連続でGIを勝ち、それも芝とダートのGIを2勝ずつ制したという究極の“二刀流”でもある。そして血統面で言えは、マリーンウィナーとの配合で名牝Glorious Songのクロスが発生するのが、大きなポイントだ。
募集本馬エボルブ20は、ビロードのような薄い皮膚に包まれた容量の大きな腰周りが特徴的な栗毛の牝馬。遅生まれの分、まだ幼さを感じさせる体型だが、1歳6月上旬現在、馬体重は370キロと、月齢を考慮すると成長過程に不足はない。そしてもうひとつ付け加えるならば、尾離れの良さもセールスポイント。力強い尾は、腰の強さを示すバロメーターである。
リズミカルに動く首が推進力を生み出し、鞭の様にしなる前肢とシャープに返る蹄、そして、その前肢を追い越す位に深く踏み込む後肢。放牧地で見せる動きは全身の関節可動域が桁外れに広い事を示している。
「この痺れる動きが提供を決めた決め手です。芝の走りを見てみたい」と話す梅田牧場代表の梅田幹也さん。天性のバネを感じさせる、しなやかで弾むような“痺れる”動きはぜひ動画でご確認いただきたい。
「体型的には母マリーンウィナー似で、ピリッとした性格はホワイトフーガにそっくりです。一緒に夢を見ましょう」という梅田さんの言葉には力が込められている。
1歳6月上旬時点測尺
体高 152cm / 胸囲 168cm / 管囲 18.5cm