この夏よりファーストクロップがデビューする新種牡馬サトノクラウン産駒の牡馬がクラブ2歳馬募集に追加ラインナップされる運びとなった。
サトノクラウンは、海外を中心に数多くの活躍馬を送り出したMarjuのラストクロップ。2016年の香港ヴァーズでは当時の欧州最強馬ハイランドリール以下を撃破して世界トップレベルの実力を証明した。仕上がりが早くてスピードがあり、道悪もこなす万能型。そんなサトノクラウンには種牡馬としての期待は大きく、グランデファーム代表の衣斐浩さんも初年度から自身が所有する繁殖牝馬に積極的に種付けした他、セリでも同産駒を複数頭購買するなど大きな期待を寄せており、募集本馬も昨年のセプテンバーセールにて715万円(税込み)で落札された馬だ。
スマートルピナスの3番仔ドラフト23は、年明け以降はBTCで坂路調教をメインに乗り込まれ、3月下旬現在、坂路で18-18を消化。恵まれた身体を大きく使ったフットワークで真っすぐ坂路を駆け上がり、素質の片燐を覗かせている。馬体は遅生まれ(5月5日)らしくまだ腰高の体型で、成長の伸びしろも多そうだが、既に490キロを超える雄大な馬格を誇り、ゆったりとしたクビ差しや深みのある胸、肩から胸前にかけて出色の厚みを形成する筋肉量の豊かさ、そして発達した後躯が強烈な存在感を放っている。
「ボーンシストで昨秋に募集を取り下げたドラフト17の代わりではないですが、今回、同じサトノクラウン産駒の牡馬を提供させていただきました。ギリギリまで見極めて提供を決めたので、この時期に2歳募集の追加という形を採らせていただきましたが、自信を持って皆さんに提供出来る馬です。サトノクラウンの良いところを受け継いだ、芝の中距離で力を発揮する奥のあるタイプだと見ています」と衣斐さんが自信を覗かせつつ言葉を結んだ。
【2歳3月時点測尺】体高156cm/胸囲184cm/管囲20.5cm/馬体重491kg
2歳3月時点測尺
体高 156cm / 胸囲 184cm / 管囲 20.5cm