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広いナカノファームの放牧地を駆けるアプローズ3に視線を遣りながら「生まれの少し遅い分、現時点ではスノードリームの同時期よりちょっと小振りですが、健康優良児で、元気いっぱいですよ」と頼もし気に話すのはナカノファーム代表の中野富夫さん。
アプローズ3は、GI2勝馬ジェニュインの全妹マルカジュリエットの第11番仔。近親に菊花賞馬アサクサキングスも名を連ねる、そのファミリーの繁栄振りは頁左のブラックタイプを見れば一目瞭然だ。一方の父クロフネは、これまでに4頭の芝マイルGI勝馬と、2頭の芝6FGI勝馬を産駒から送り出す。先日も、現役活躍中の17年NHKマイルC勝馬アエロリットが、牝馬ながら安田記念でモズアスコットのクビ差2着するなど存在感を放つ。
アプローズ3は、成長の余地を残す馬体ながら、バランスに優れた骨格と、抜けの良い背中のトップラインが特徴的。全身には硬すぎない質の良い筋肉が見て取れる。肢勢に狂いは見られず、脚元の乾燥具合も良好。放牧地ではエネルギッシュに駆け回り、小さな傷を作ることも少なくないが、悍性に富んだ気性が俊敏性抜群の動きの原動力となり、加速感も上々だ。昼夜放牧を継続する中、疲れた様子を見せたことがないタフさも頼もしい限りで、運動量と栄養摂取量が増加した相乗効果で、身体も日一日と出来てきている。このあと、夏から秋にかけて、しっかりとした成長曲線を描いてくれそうだ。
「相性抜群のSS肌にクロフネの配合ですし、これだけ活躍馬を出す母系なので期待していますが、まずは『一つ勝つこと』が目標です。そして、何よりも丈夫に息長く走って、皆さんにたくさん楽しんでもらえる馬になってほしいです」と中野さん。控えめな言葉ながら、端々からは期待の大きさを覗かせていた。
【1歳5月末時点測尺 体高148cm/胸囲165cm/管囲19.6cm】