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「当牧場と相性の良さを感じますね」と大北牧場代表の齋藤敏雄さんが話すのは、種牡馬ブラックホークについて。既に中央・地方合わせて9頭の重賞勝馬を送る種牡馬だが、大北牧場生産のブラックホーク産駒でJRAの登録馬は、当クラブ所属馬として2勝を挙げたポパイザセーラマンと、4戦2勝のピサノアラシの2頭のみ。前述の言葉も頷ける。
ご覧のようにやや丸みを帯びた馬体は父譲り。深い胸は豊富な肺活量を想起させ、発達した胸前の筋肉が実に頼もしい。そして逞しく、太く、ガッシリとした前腕部は力強さを感じる。「荒々しさ、武骨さを感じさせる馬です。私自身にとっても好きなタイプですね。オリオン28もそうですが、市場では価格が折り合いませんでした。競馬で見返したいですね」と齋藤さんの言葉は力強い。母は当クラブの所属馬だったレガシーオブアート。初仔のアダヴィズムマイルは、早期デビューが見込まれて調整を重ねていた矢先の2歳夏に骨折。そのためデビューが翌年の7月へとずれ込み、デビュー2戦目の芝2000m戦では逃げてコンマ7秒差に健闘して次こそはと思わせたが、残念ながらその1戦を最後に現役生活に別れを告げた。その半姉に続くクラブへの提供となったが「その分まで」と力が入っている。
補償制度が無くなったとは言え、種付料などを含めた生産経費と1歳12月までの育成経費を考えると「この価格以下では難しい」と言えるお値打ち価格。JRAの賞金体系を併せて考えれば、いかにリーズナブルかはご理解いただけるだろう。「生産者としてのプライドまで下げる気はありません。一生懸命に育てて送り出しますよ」と力を込めている。