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かつて黒、桃格子、桃袖の勝負服で走ったマイルの女王の愛娘が母となってターファイトクラブへ帰ってきた。
ノーザンテーストとノースフライトとの間に生まれたフェルメールブルーは、母の主戦騎手だった角田晃一騎手を背にデビュー。通算25戦3勝の成績を残して繁殖入りすると、初仔のエーブダッチマンが5勝を挙げ、GⅢでも2着するなどの活躍を見せた。ここでひとつ注目したいのが、その仔らのデビュー時期について。これまでに6頭の仔が競走年齢に達しているが、何とそのうち5頭までが2歳時にデビューしている。ノースフライトが旧4歳5月にデビューしたのをはじめ、牝系の全般的な特徴として成長がゆっくりという印象があったが、フェルメールブルーの仔に関して、どうやらそれは当てはまらないようだ。早い使い出しが求められる現代競馬においては、好ましい傾向と言えるだろう。
募集本馬タレント16は、牝馬としては雄大な馬格に恵まれたが、その割に手先が軽く、動きに重苦しさが一切ない。クビから背中、そして腰へと流れるラインは優雅さと力強さを兼ね備え、前腕の逞しさ、張り出した大きなトモ、そして全身を包み込む豊富な筋肉と、その馬体からは未来の“女傑候補”と呼ぶに相応しい雰囲気を醸し出している。
「お母さんはクラブで大変お世話になりました。ノースフライトを含めてファンのとても多い血統ですし、今回は、騎手として祖母と母の背中に跨がった、この牝系とは大変に縁の深い角田調教師にお願いすることになりました。出来るだけ多くの皆さんに興味を持っていただいて、一緒に声援を送ってもらえることが出来たら、とても嬉しいですね」と大北牧場専務の齋藤善厚さん。鮮やかな緑が一面に広がるコースの上で、マイルの女王の血族としてのセルフ・アイデンティティを高らかに表現する時はもうすぐ。ゴール前のとっておきの席で声援を送りながら、ぜひその瞬間をご堪能いただきたい。