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阪神大賞典の逸走に、凱旋門賞では、直線で抜け出し後まさかの内ラチ激突からの失速。その他にも見る者をハラハラ、ドキドキさせる破天荒なレース振りと圧倒的な強さで愛されたオルフェーヴルの種牡馬としてのヴェールが、今夏いよいよ脱がされる。
その父ステイゴールドの柔軟で収縮力に富んだ体質を最も良く受け継ぎ、ゆえにあれだけ驚異的な瞬発力を備えていたオルフェーヴル。産駒にそれをしっかりと伝えることが出来れば、種牡馬として、かなりの確率で成功するに違いない。父と同等か、それ以上の成績を残すことも“絵空事”ではないはずだ。
そんなオルフェーヴルの2世代目産駒である募集本馬ジール7は、当歳時から見られた高い柔軟性は損なわれることなく、飛節の収縮も良好で、放牧地ではまるで弾けるような走りを見せている。頭部はコンパクトで軽く、身体を構成する各パーツがバランス良くまとまり、クビ差しから背腰のラインも滑らか。夜間放牧の効果でタフに育っており、現時点ではやや幼い身体つきであるものの、春を迎えて徐々に筋肉が発達し始めて、その馬体はしなやかさに加えて力強さが徐々に加わってきた。そして、まだかなりの成長が見込める分、楽しみが大きい。
「全体的にまとまりのある、軽い造りの馬体ですし、放牧地で見せるバネを感じる動きを見ても、やはり芝でこそのタイプでしょう。まずは“ひとつ”というのは偽りない目標ですが、預託予定の和田雄二調教師も手応えを感じてくれているようです。やはり期待してしまいますね」と提供者の矢沼ステーブル代表矢沼浩二さん。その視線の先で、ジール7が馬体を沈み込ませて放牧地を風のように駆け抜けた。