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リアルスティールにキタサンブラックといった錚々たるライバルたちを圧倒した3歳春の2冠。殊に、直線の坂半ばで先頭に立つと後続を寄せ付けず、レコードを0秒1更新して優勝した日本ダービーは、単に世代の頂点に立ったというだけでなく、その走り自体が、他の馬とは明らかに一段違うステージに立っていることを強く感じさせた。奇しくも更新前のレコードタイムを保持していた2頭がディープインパクトとキングカメハメハ。同様にトップ2頭を超えて行けるのか、いよいよ来夏、“種牡馬”ドゥラメンテがベールを脱ぐ。
「他の牧場の評判などを聞いても、総じて骨量があって、筋肉量も非常に多くて、かつ馬格もあって見栄えのする産駒が多いようです。今回提供させていただくブレイズ14も、まさにそのカテゴリーに当てはまる馬。牧場としても、“良い馬”を提供させていただいたつもりです」と村田牧場の村田康彰さんが胸を張る。
募集本馬ブレイズ14は、村田牧場の誇るモガミヒメから広がる活力ある牝系にドゥラメンテを迎えて誕生した青鹿毛の牡馬。母のゼフィランサスはJRA3勝馬で、姉にはローレルゲレイロの母ビッグテンビーや、自身JRA5勝馬で、母としても6頭のJRA勝馬を送るラヴァーズレーンがいる。
その馬体は発育がすこぶる良好で、骨量豊富な骨格に弾力性に富んだ上質の筋肉が豊富に備わり、迫力と伸びやかさが絶妙のバランスで同居する。深さのある胸前は高い心肺機能を感じさせ、そこへ逞しさに満ちたクビ差しと角度の良い肩が加わって前躯を形成。父譲りの背中のラインは強靭で、後肢の可動域は広く、力強い飛節とあわせてダイナミックな動きを可能にしている。まさに村田牧場の“プライド”を体現したような出色の出来。確かな自信を胸に村田さんが力強く生産馬を送り出した。
【1歳5月末時点測尺 体高154cm/胸囲178cm/管囲19.7cm】