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ローマンエンパイア最後の忘れ形見が、放牧地のど真ん中で、父を彷彿とさせる雄大な馬体を誇示している。
アプローズ4の父ローマンエンパイアは、500キロを超える馬体から繰り出す末脚を武器に新馬、特別、京成杯(同着)と3連勝。2番人気に推された皐月賞で崩れて以降は、怪我による長期休養や体調の不安定さが祟って期待された競走生活は送れなかったが、中島牧場のプライベート種牡馬という形で種牡馬入りした。受胎率に難があり、これまでに誕生した産駒は僅か6頭だが、そんな中、中島牧場生産馬でクラブへ提供されたアプローズ4の全兄ローマンエンブレムがJRAで3勝を挙げた他、同じく同牧場生産で地方所属馬として提供されたヤングエンパイア(7勝)、ホープフロムノース(2勝/現役)も各々勝利を挙げている。
アプローズ4は、父の当歳時を彷彿とさせた印象はそのままに理想的な成長を遂げた。新陳代謝の良さそうな薄くて張りのある皮膚に覆われた馬体は、牝馬らしい柔らか味のある曲線で形成され、ボリュームがありながら均整が取れて全体のバランスも上々。柔軟性に富んだ良質な筋肉が各部を包み込んでいる。前肢の出もスムーズで、繋ぎは適度な長さと角度を持ち、歩かせるとクッションの効いた脚捌きを見せている。
「平均以上の馬格ですが、非常にゴツい感じだった全兄とはタイプが異なり、いい意味で牝馬らしさがあります。ゆったりとした作りで、トモの良さは父を思わせますし、伸びのあるフォームでバネもあります。ローマンエンパイアという名前を、多くの人にもう一度思い出してもらえる位の走りを見せてほしいですね」と中島牧場代表の中島さんが、万感の思いを込めて、“ラストクロップ”を送り出した。
【1歳5月末時点測尺 体高155cm/胸囲176cm/管囲20.0cm】